脂と聞くとダイエットに悪いというイメージがありますね。
でも脂は人間にとって必要な3大栄養素のひとつです。
3大栄養素とはたんぱく質・炭水化物・脂質のことで、カラダに必要なものですね。

脂質には液体のなたね油やごま油やオリーブオイルなどいわゆる「油」と、
固体の「脂」ではバターやマーガリンなどがあります。
そして脂質はカラダのエネルギーになるという働きがあるので、車で例えるならばガソリンになります。
車はガソリンがなければ走ることができないのと同じで、人は脂質がなければ元気に動くことができなくなってしまいます。

脂質は3大栄養素のうち最も高いエネルギーになります。
具体的な数字でいうと、脂質は1グラムあたり9キロカロリーになります。
そしてさらに大事なことは、脂質は自分のカラダの中で作ることができないということです。

脂質のことを必須脂肪酸と呼び、この脂肪酸は自分のカラダで作られないので外から摂る必要があります。
不足するといろいろと体の不調が出てきます。



脂質はお肌を潤したりする大切なホルモンの材料になります。
また油に溶ける脂溶性ビタミンの吸収に役立つので、
例えばにんじんの栄養素を効果的にカラダに取り込むためには油で炒めたていただくのがおすすめです。
それは、にんじんのビタミンAは脂溶性ビタミンだからです。
野菜炒めは脂溶性ビタミンの吸収に一役買っているということですね。

でもどれだけでも摂ってもいいというわけではありません。
脂は高エネルギーなので、使われないと脂肪として蓄えられてしまいます。

目安は年齢により異なりますが、成人で一日に必要なエネルギーの20~25%を脂質から摂るがよいとされています。
1日2000キロカロリー必要な人だとしたら40~50グラムということになります。

具体的にはトーストにバターを塗って食べると1枚分が約5グラム程度です。
そしててんぷらやフライなどを食べると約10グラムぐらいになります。
でもまだ摂れるということではなく、残りはお肉やお魚、乳製品からも摂ったりするので
オーバーしてしまう可能性もありますね。

そして脂質は魚の脂や素材そのものなどの質のよいものを摂るようにしましょう。
脂質を意識して日常生活の食習慣を見直してみませんか?



食べながら代謝を大幅にアップする方法